aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It !

『grease』~ミュージカル『Grease』より

Original sound recording made by Sony Music Entertainment (UK) Ltd, 1993.


Grease


I solve  my problems and I see the light.

We got a lovin' thing we gotts feed it right,

There ain't no danger we can go too far

We start believin' now that we can be who we are

Grease is the word.


They think our love is just a growin' pain

Why don't they understand it's just a cryin' shame

their lips are lyin' only real is real

We stop the fight right now

We gotta be what we feel

Grease is the word.

Grease is the word is the word.

That you heard, it's got groove it's got meanin'

Grease is the time is the place is the motion

Grease is the way we are feelin'


We take the pressure and throw away

Conventionally belongs to yesterday


There is a chance that we make it so far

We start believin' now that we can be who we are


Grease is the word is the word that you heard.

It's got groove it's god meanin'

Grease is the time is the place is the motion

Grease is the way we are feelin'


This is a life of illusion

Wrapped up in troubles laced in confusion

What are we doin' here?

Grease is the word, is the word that you heard

It's got groove it's got meanin'

Grease is the time is the place is the motion

Grease is the way we are feelin'

Grease is the word is the word is the word

is the word is the word is the word.


グリース*


悩み事は解決、光が見える。

やりたい事がある、それを大切に育んでゆく。

ゆきすぎで上等、

僕達は、自分らしくいられる今を信じ始めたんだ。

グリースが合言葉だ。


奴らは、僕たちの恋を単なる一過性の病気だと思っている。

ただ恥ずかしくて泣きたいのを、どうしてわかってくれないの。

奴らの唇は、嘘をつく。現実だけが現実だと。

たった今、争いはやめよう。

僕達は、感じるままに。

グリースが合言葉だ。

グリースが合言葉だ。合言葉だ。

最先端で、意味がある。

グリースは、時であり、場所であり、行動する事。

グリースが、僕たちの道。


束縛は投げ捨てちまえ。

ルールなんて、昨日の事だ。


今だからこそ、自分達でやれるチャンスがある。

僕達は、自分らしくいられる今を信じ始めたんだ。


グリースが合言葉だ。君が聞く合言葉だ。

最先端で、意味がある。

グリースは、時であり、場所であり、行動する事。

グリースが、僕たちの道。


人生は幻。

問題に包まれ、混沌に縛り付けられる。

ここで僕達は、何をしているんだ?

グリースが合言葉だ。君が聞く、合言葉だ。

最先端で、意味がある。

グリースは、時であり、場所であり、行動する事。

グリースが、僕たちの道。

グリースが合言葉だ。合言葉だ。合言葉だ。合言葉だ。合言葉だ。合言葉だ。


*グリース:グリス。粘度の高い潤滑油。(広辞苑より)

 今作品では、主に1950年代アメリカで、男性の間で流行ったリーゼントスタイルの髪形を作るための油の事を言うと思われる。


訳してみて:

 ミュージカル『グリース』は、1950年代アメリカのハイスクールを舞台にした青春模様を、当時、流行したロックンロールの音楽にのせて見せてゆくラブコメディである。

 50’sアメリカといえば、一部のブルジョア家庭が台頭し、家電やレジャーなどの贅沢品を享受し、子供達も自分達の小金を持ち、ある程度の生活的余裕と自由を謳歌し始めた時代。マリリン・モンローのようなセックスシンボルが誕生し、エルビス・プレスリーなどのロックンロールが流れ、ジェームス・ディーンなどの最高に突っ張ったスタイルが闊歩したであろう、いわゆる『オールドクラシック』『古き良きアメリカ』の世紀に思える。

 一方で、60年代に起こる冷戦や、女性差別、人種差別問題などの公民権運動等、不穏な問題や変化の兆しも見え隠れする、劇的な運動の〝前夜”的な時代でもあったとも、解釈できるだろう。

 束の間の幻の様な夢を楽しめた一時。アメリカンドリームを一瞬夢見られた一時。今作品は、そのようなラッキーを手からこぼれないように掴んで思い切り楽しんでしまえ、それの何が悪い、とでも言わんばかりのアメリカンヤンキー達の、若い必死で純情な、笑いあり涙ありの群像劇。青臭くも可愛らしい青春ドラマとして楽しめるエンターテイメントだ。

 今回は、オープニングの曲を訳してみたが、だからと言ってあっけらかんと能天気で快活なイメージというより、全てを見通し、高校生なりの想いや哲学を込めた、宿命的なとでも言えるような歌詞とメロディーが、なんとも"格好良い”。そういえば、50年代はジョン・オズボーンの『怒りを込めて振り返れ』の時代でもある。この曲も、どちらかというと”怒り世代”を感じられるとも言えるかもしれない。親のおしえより、学校の教科書より、自分達が信じる物が世界だ、時や場所を定義して世界を考察する哲学者の言葉より、今、自分たちにとっては、髪をグリースで固めていかにお洒落にクールに振る舞うかの方が世界の全てだ、と、いかにも思春期の高校生らしい熱っぽさが、歌詞から伺える。思い切りつっぱって、”格好良さ”を競いたがるハイスクールライフが、万国共通のなんともノスタルジーにも見える。更に、自分の好きな事や関心事を追求出来るようになった豊かな社会においての自我を、しっかりと確信した時代とも言えるのだろう。

 しかし、水を差すようだが、今、改めて見直してみると、なんとも見事なまでに白人優位主義的な世界観の作品だと指摘を受けても仕方のないくらい、ごく限られた富裕層の生活ぶりのドラマだ。だが、ここはロックンロールなど楽曲の素晴らしさに面じて、許して頂きたいと言いたいところだが、今後は、上演要注意の作品なのかもしれない・・・












aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It ! ~pupils with heart~

こんにちは。学生時代、文化史と美術史を専攻した後(ロンドン留学含む)、美術館学芸業務補助を経て、カルチャースクール勤務。現在、在宅で翻訳の勉強中。主に、①芸術事の感想(展覧会、舞台、映画、小説など)、②英語で書かれた世界各国の美術館図録や美術評論、③英語圏の絵本や児童文学、文芸作品、④英語の歌詞、⑤趣味の朗読やよみきかせ、歌、⑥日常の散歩や旅行記、生活の一コマなど・・日英語で記してゆきたいです。

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