aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It !

伊豆・下田再訪☆

 昨年2019年春、妊娠中でしたが、産婦人科の先生の許しも出て、どこか気楽に足を伸ばす開放的な観光・・・という事で、池袋から伊豆急行に乗ってひとっ飛び!伊豆は下田まで、主人と二人だけの生活最後の旅??に行ってきました!


 初めて乗る伊豆急行『踊り子号』は、とても広々としていてラグジャリーな印象♪ 窓も非常に大きく、走行もなめらかで静かに、なんとも優雅なひと時でした♪♪♪ 向かう先、あるポイントでは、富士山の壮大な姿が車窓に飛び込んできて、それもまた感動。

 私は、小さい頃、家族で毎年のように伊豆旅行へ行きましたが、その時は車。車中で好きな音楽を流しながら、サービスエリアなどに立ち寄ったり、休憩を交えてワイワイと向かうドライブ旅も賑やかで盛り上がりますが、今回のような、ちょっとした贅沢感を味わえる大人の伊豆旅行も、とても良かったです。

 

 さて、一日目は、主人のリクエストで唐人お吉の墓→下田開国博物館→黒船ミュージアム→ペリーロード→ペリー上陸の碑、と、まるで幕末再考めぐり。確か、羽を伸ばしてリラックスするための旅のはずなのに、なんとも勉強熱心なカップルです?

 唐人お吉の墓では、丁度、語り部の女性が、独自の語りで来客を引き込み、悲劇の美女、お吉さんの生涯をわかりやすく、味わい深く紹介されていました。初めて、その、理不尽にも開国の裏で露と消えていったお吉さんのストーリーを知りましたが、涙なくしては聞けません。女として、日本人として、大人として、朝から頭を抱え考えこんでしまいました。

 下田開国博物館は、また、私が知っている開国のイメージを覆すもの。私は、横浜にある開港記念館など訪れた事がありますが、そちらは、いかにも黒船を喜ばしく迎え入れ、華々しい文明開化の前夜というような。日本大通りでのパレードや、その後発展する商社の先駆け、というような、お祝いモードの展示が多かったように覚えています。しかし、下田の方は、なんというか、横浜にたどり着く前の視察場のような・・・?いわゆるトップの方達の様子や、表舞台の”光”の面の印象と異なり、その陰で、庶民ひとりひとりが、どのような時代の変革期にもまれていったか、それぞれの野望、希望、それぞれの事情、生活、背景にスポットが当てられていて、余計、胸に詰まるものがありました。下田伝統の祭りの様子(日常の至って素朴な、庶民の生活ぶりですね。)、或いは、吉田松陰が投獄されている様子などが人形で再現され、生々しく、当時のそれぞれの立場というものが伝わってきたように思います。

 黒船ミュージアムは、とても新しい施設らしいです。下田開国博物館を見た後だったので、今度は、黒船側の資料や書類などを目にすると、同じ日本という国を、また違う、黒船始め、異人たちの視点からとらえられているという観点で、非常に興味深かったです。異国の人たちの目に映った当時、開国前や開国直後の日本・・・歴史に対する、今までにない新しい印象が芽生えました。

 その後、お洒落なペリーロードへ。当時は、花街やペリーが行進したというささやかな川沿いの小径。今では、小さなカフェや雑貨のお店、蔵を改装したギャラリーなどが、静かに並び、古に想いを馳せながらのちょっとしたそぞろ歩きにはうってつけで、又、下田発の若い新しい力を楽しみました。

 ペリー上陸碑は、ひっそりと小さな漁村や山に囲まれた入江のような一角にありました。これもまた、私にとって、横須賀のペリー上陸碑とは全然違う印象!横須賀は、広く大きな大海原の沖合いに威風堂々と黒船が現れて、浜辺は騒然!という雰囲気が偲ばれました。一方、下田の方は、何故だか、本当に隠れるように、さりげなく、その碑は建てられていました。


 

 これで一日目は終了。なかなか考えさせられる歴史再考の日となりました。お昼を食べる場所が少なく、たまたま入ったお菓子屋さんが、平井製菓さんという、とても有名なお店でした。そこのミルクアンパンの美味しかったこと!

 宿泊は、大和館という、サーファーも御用達の爽やかなホテル。エントランスロビーに入ったとたん、窓一面に広がる海の姿目を奪われます。温泉も絶景が望め、又、清潔感も最高!夕食後、夜は、ロビーでお酒(妊娠中の私は勿論遠慮しています!)とスパニッシュギターの演奏もしっとりと楽しめて大満足です♪♪♪



 2日目は、疲れた頭を癒すべく?と言い訳しながらの、海とグルメ三昧!今回、お気に入りとなったのが、その名も黒船クルーズ!30分程度の遊覧船ですが、非常に気持ちよく、又、無数のカモメさんたちが飛ぶ飛ぶ飛ぶ・・・船内では餌も売っていて、カモメさんたちとしては「お、また次の黒船来たぜ、こっちこっち、エサ、パス!パス!」的な。黒船を追いかけて飛んできてはゆらゆらと囲うように近づいてきて、乗船客が投げ放つエサをアイコンタクトも見事に目ざとくキャッチ!!波風のように上へ下へ、悠々と飛行するカモメさんたちは、とても気持ちよさそうで、こちらまで海風に吹かれながら一緒に空を飛んでみたくなってしまいます。必見ですよ!





白いお腹がとてもふさふさと可愛らしいのです♪すっかり、私の頭の中は、『カモメが飛んだ』とあいなりまして・・・あ、私、妊婦だったんだ!と慌てて慣れない童謡の『カモメの水兵さん』(リピート))に切り替えた次第です。

 

 降りたら、少しお腹が空きました♪乗船場がある道の駅開国下田みなとの一角、ハンバーガーショップRa-maruで、下田バーガー♪ふわふわのバンズには、キンメダイのフライが挟んであります。サクサクに揚がって少し香りのあるキンメに甘いソースがよく合う!濃厚そうでいて軽~い感じ♪これがまた、美味しかった事!潮の風を感じながら食べる下田グルメ、最高!

 お昼は、駅前の食堂きんめ屋で。そこで、またキンメダイのフライ!身も心もふっくらと☆飽きません!!堪能しました。


 さて、このような訳で、2日目は、目と耳と、感性と胃袋と、と体全部を使って伊豆の自然の恵みを大満喫!

 帰りも勿論、踊り子号です。車窓の景色に徐々に、ビルの姿が増えて映り出すと、たった3時間ほど、東京からのトリップですが、いつの間にかエネルギーがチャージされてすっかり充電された自分の姿に気付きます。

 さあ、これでしばらく私は、旅行はおあずけだろう。また、日々の生活を活き活きと頑張ろう!そんな気分にさせてくれる、小旅行でした。幼少のころ、毎年のように家族旅行をしたビーチ、伊豆・下田。大人になり、新たなパートナーと、お腹の中の新しい家族と共に再訪する伊豆・下田は、なかなか感慨深いものがありました☆


aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It ! ~pupils with heart~

こんにちは。学生時代、文化史と美術史を専攻した後(ロンドン留学含む)、美術館学芸業務補助を経て、カルチャースクール勤務。現在、在宅で翻訳の勉強中。主に、①芸術事の感想(展覧会、舞台、映画、小説など)、②英語で書かれた世界各国の美術館図録や美術評論、③英語圏の絵本や児童文学、文芸作品、④英語の歌詞、⑤趣味の朗読やよみきかせ、歌、⑥日常の散歩や旅行記、生活の一コマなど・・日英語で記してゆきたいです。

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