aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It !

『The Flesh Failures / Let the sun shine』~ミュージカル『HAIR』 より~

Book and Lyrics by Gerome Ragni & James Rado

Music by Galt MacDermot

First opened in New York City, 1968.


We starve-look at one another, short of breath,

walking proudly in our winter coats, wearing smells from lavatories

facing a dying nation of moving paper fantasy

listening for the new told lies with supreme visions of lonely tunes.


Somewhere inside something there is a rush of Greatness

who knows what stands in front of our lives,

I fashion my future on films in space

silence tells me secretly everything, everything.


Manchester England England

Manchester England England

Eyes look your last across the Atrantic Sea.

Arms take your last embrace, and I'm a genius genius

and lips oh you the doors of breath

I believe in God

Seal with a righteous kiss

That's me, that's me, that's me.

The rest is silence, the rest is silence, the rest is silence.


Our space songs on spider web sitar

life is around you and in you, answer for Timothy Leary, dearie.


Let the sunshine

Let the sunshine in

The sunshine in

Let the sunshine

Let the sunshine in

The sun shine in・・・


肥えた堕落者たち(*1)/太陽を輝かさせて


飢えた眼でお互いを見る。息を短くつく。

トイレの匂いがしみついた冬のコートを身にまとい、誇り高く歩く。

紙切れのようにうつろげな、夢物語りの、死にゆく国に直面して。

新たに語られる嘘を耳にしながら

孤独な旋律が行き着くこの上ない未来図と共に。


どこか、

何かの中、そこでは次から次へと素晴らしい事が飛び交う所。

誰が、私達の人生の前に立ちはだかるものを知っている?

私は、この宇宙という空間の、映画の中に、私の未来を形作る。

沈黙は、

密かにおしえてくれる。

全て。

全て。


マンチェスター、イングランド、イングランド。

マンチェスター、イングランド、イングランド。

瞳はお前の最後を見つめている。

アトランティック海を越えて。

両腕は、お前に最後の抱擁をさせる。

そして、俺は頭がいい、頭がいい。

それから、唇は、ああ、麻薬を吸った息。

俺は神を信じる。

高潔な口づけによる契約。

そうして、俺は、神はクロード(*2)を信じると、信じる。

高潔な口づけによる契約。

それが俺、それが俺、それが俺。

残るのは沈黙。

残るのは沈黙。

残るのは沈黙。


蜘蛛の巣のシタールにのせる、私達の宇宙の歌。

人生は、あなたの周りに、あなたの中に。

ティモシー リアリー(*3)に答えなさい、愛しい人。


太陽を輝かさせて。

太陽を輝かさせて、迎えよう。

輝く太陽を迎えよう。

太陽を輝かさせて。

太陽を輝かさせて、迎えよう。

輝く太陽を迎えよう。

太陽を輝かさせて。

太陽を輝かさせて、迎えよう。

輝く太陽を迎えよう・・・


繰り返し。


(*1)このタイトルが、当時の国家要員側を批判的に示唆するのか、逆に、社会的に落ちこぼれのようなヒッピー達を自虐的に言っているのか、或いは、地球上の人間全てを指し示したいのか、分かりかねる。

(*2)クロード:この作品の主人公の一人。

(*3)ティモシー・リアリー:アメリカの心理学者で元ハーバード大教授。1920年生まれ、1996年没。幻覚剤による人格変容の研究を行った。


訳してみて:アメリカベトナム戦争に際して、反戦運動と共に若者たちの間に広まった、いわゆるカウンターカルチャー、ヒッピーカルチャーを題材にした作品。一度聴いたら癖になるようなエレキギターの旋律が、理不尽な戦争や国への不信感を掻き立て、若者たちの届かない声を代弁するかのようで印象に残る。
私は、大学生の時、恥ずかしながら古着やウッドストックなどに夢中になり、この作品も渋谷のPARCO劇場で観劇したが、当時の政治経済、町の雰囲気なども相まって、心の高揚は止まらず、俄のヒッピー気分に十分浸ったものだ。今、聞き返しても、何かしたい、何か叫びたいという若者たちのムーブメントのサウンドは、とても迫力があり、鳥肌が立つほどに心動かされてたまらない。
 第二次世界大戦からおよそ75年、そして、この作品の背景であるベトナム戦争からおよそ45年、経とうとしている。なんと長い年月が矢のように過ぎた事かと、今や捉えようのない過去の出来事にも見えるが、どんなにこのような戦争関連の作品が作られ、再演され、更に、どんなに戦争に関する調査が深まり、それに付随して、教育も資料館などで普及され、ネットでは誰もが自由に平和を主張出来る世の中になってきたとしても、その傍から、この地球上のどこかで、嘆かわしい人間の非道は起き続けている。日々の生活に何らかの不穏さはつきまとい、脅え暮らさなければならない現実。平気で傷つけ合ったり、人間の腹の底に眠る本性の怖ろしさに、幻滅を感じざるを得ない出来事は止む事がない。しかし、人間は1人では生きてはゆけない。助け合い、優しさを分け合え、何かを生み出してゆけるのも、また、人間同士だ。だからこそ、この様な、時代の息吹をまざまざと語り継げるナンバーは、今後も大切に守ってゆきたいと、改めて感じる。

aya-kobayashi-manita 's 翻訳 Try It ! ~pupils with heart~

こんにちは。学生時代、文化史と美術史を専攻した後(ロンドン留学含む)、美術館学芸業務補助を経て、カルチャースクール勤務。現在、在宅で翻訳の勉強中。主に、①芸術事の感想(展覧会、舞台、映画、小説など)、②英語で書かれた世界各国の美術館図録や美術評論、③英語圏の絵本や児童文学、文芸作品、④英語の歌詞、⑤趣味の朗読やよみきかせ、歌、⑥日常の散歩や旅行記、生活の一コマなど・・日英語で記してゆきたいです。

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